インタビュープラス|瑞江で歯科をお探しの方は立川歯科医院 瑞江診療所へ

セルフケアの重要性を伝えながら、患者さんに伴走していきたい

江戸川区東瑞江は、再開発された住宅街のためスーパーや学校、公園が多く、区画整備も進んでおり、家族連れが住みやすい人気のエリアです。
「立川歯科 瑞江診療所」は、関東一円で10医院以上展開している立川歯科医院の「瑞江診療所」として、この地で開業して早10年。地域の方々に長く愛されている歯科医院です。場所は都営新宿線の瑞江駅南口から、瑞江駅西通り沿いに歩いて5分、京成バスでは「瑞江三中」停留所で下車すぐ。豊田神社の向かい隣りにあり、バス通りに面したマンションの1階テナントでスロープもあるので、ベビーカーや車いすでもアクセスしやすいのが魅力です。
今回は、今年5月より新たに院長を務めておられる渡辺俊明先生に、お話をうかがいました。
(2020年11月30日取材)

chapter 1

下町ならではの
「アットホームさ」を大切に

先生はこちらに来られて何カ月になりますか。
このたびご縁があって瑞江診療所の院長を務めさせていただくことになり、早いもので7ヶ月になります。ありがたいことに、患者さんやスタッフは以前のまま引き継がせていただいたので、最初は皆さんからいろいろ教わるような状態でしたが、だんだん様子がわかってきました(笑)。
瑞江エリアの印象は、いかがでしょうか?
私はこれまで丸の内などビジネス街での診療経験が長く、下町的な住宅街は初めてですので新鮮ですね。当院にはご家族の紹介で長く通っていただている患者さんが多く、まさに地元密着型だなと感じています。患者さん同士がお知り合いのことも多くて、よく待合室でおしゃべりに花が咲いていますよ。
患者さんは、どのような方が多いのでしょうか。
やはり地元の方が多いですね。お子さんからご高齢の方まで、幅広くいらっしゃいます。江戸川区は子育て支援が整っているせいか、共働きで子育て中のファミリーも多い印象ですね。
毎月第4日曜日は矯正診療日で、矯正の専門の先生も来てくれていますので、小学生ぐらいのお子さんもよくいらっしゃいますよ。小さいお子さんをお連れの方には、キッズルームもご活用いただいています。
スタッフさんはどのような雰囲気ですか?
長く働いているスタッフが多いのでチームワークがあり、患者さんとしっかりコミュニケーションがとれているので、心強いですね。
患者さんお一人お一人に柔軟に対応しているので、アットホームで和やかな雰囲気ですよ。困ったことがあったら、何でも相談してくださいね。

chapter 2

「自分がされたくない治療はしない」がポリシー

先生ご自身が、患者さんと接する際に心がけておられることはありますか。
やっぱり、コミュニケーションですよね。散髪屋と同じで、あんまり話しかけると嫌な方もいらっしゃると思いますので、もちろん様子を見ながらですが(笑)。
歯医者が苦手、という方は多いので、不安な気持ちを少しでも和らげていただくように、まずは患者さんのお話をしっかり聞いてから、治療法を提案させていただくようにしていますね。
治療が完了するまできちんと通っていただきたいので、どのようなスケジュールで治療を進めるか、目安を最初にお伝えするようにしています。
治療法を提案される際は、どのような感じですか。
当院は「生活保護指定医療機関」でもありますので、むし歯や歯周病の治療はもちろん、入れ歯の製作や調整なども保険診療をベースに、基本に忠実に行っています。
もちろん、セラミック治療やホワイトニング、矯正、インプラントなどの自由診療の治療も選択肢の一環としてご提案が可能です。インプラントなどの外科的な処置は、独立した個室タイプの診療室で安全面に配慮して行っています。
治療のうえで先生のこだわりがあれば、教えてください。
長い目で見て良くないと思う治療や、歯科医師として「自分がされたくないな」という治療は、いくら頼まれてもお受けできない。そこだけは私の唯一のポリシーですね。
先生はとても正直でいらっしゃるんですね(笑)。
貴院ならではの特徴は、どのようなものがありますか。
やはり、通いやすさと、痛みへの配慮、説明のわかりやすさでしょうか。
土曜日も19時まで診療していますので、平日はお仕事や学校でお忙しい方も通いやすいとご好評いただいています。
歯医者は痛いから苦手という方も多いので、「電動麻酔器」などを使って、麻酔注射の痛みを軽減したり、「口腔内カメラ」でお口の画像をモニターに映し出して、「目で見てわかりやすい説明」を心がけていますね。
治療の後も、クリーニングだけでなく、レントゲンを定期的に取りながら、お口全体の健康をしっかり管理するようにしています。
新型コロナウイルス対策について、取り組まれていることはありますか。
当院では、お使いいただくエプロンやコップなどは使い捨てできるものを選んで、スタッフが使うグローブや歯を削る器具も、患者さんごとに交換しています。診療台の水にもこだわり、除菌浄水器を通した水を使っています。 さらに最近ではウイルス対策として、ドアノブやソファーも消毒液で清拭していますので、スタッフは仕事が増えて大変だと思いますが、これまで以上に衛生管理には気を配っています。
お口の中が清潔だと、インフルエンザなどウイルス性の感染症や誤嚥性肺炎のリスクも下がりますので、定期検診とクリーニングにはぜひいらしていただきたいですね。

chapter 3

「セルフケア」の熱心な
指導が実を結んで

先生は歯科医師としてご経験が長く、こちらの医院ではむし歯からインプラントまで幅広い治療をされていますが、ご専門の分野は何でしょうか。
専門というわけではありませんが、歯の根っこの治療といわれる「歯内療法」が得意ですね。上っ面だけ工事して、どんなに高いかぶせ物をつけても、歯の土台がグラグラだと意味がないんです。むし歯で歯がボロボロの場合は、土台から建て替えるような気持ちで、計画的に治療していきます。
「歯内療法」といえば、歯科の中では非常に難しい分野ですが、これまでどのような経験を積んでこられたのでしょうか。
大学病院では「歯内療法」の研究室に5年ほど在籍していました。そのあとクラブの先輩が開業された医院にお世話になり、丸の内の自費診療専門の歯科医院には13年ほどいましたね。マイクロスコープという顕微鏡やラバーダムとよばれる歯の養生カバーを駆使しながら、精密な歯内療法を数多く経験してきました。
ということは、もともと細かい手技が得意でいらっしゃるんですね。
今の医院では、とくに「セルフケア」の指導に力を入れてらっしゃるとうかがいましたが。
高い技術や充実した設備ももちろん大切ですが、やはり「毎日のセルフケア」と「歯科医院での定期的なケア」が一体になっていないと、何でもよく噛めて、痛くない状態は保てません。そのために患者さんには、歯ブラシやフロスの正しい使い方など、自己管理の重要性をきちんと自覚していただきたいと思っています。
長年通ってくださっている方にしてみれば、「今さらどうして」と思われるかもしれませんが、意識を変えていただくために、しっかりお伝えするようにしています。つい厳しく言いすぎてしまったかなと反省することもあるのですが…。
それだけ熱心に指導されているんですね。では、診療されていて、やりがいを感じられるのは、どういった部分でしょうか。
皆さん私の話を素直に聞いてくださって、言った通りにケアをしてくださるので、非常にやりがいがありますね。まだ数カ月ですが、きちんとセルフケアを続けていただいた結果、お口の状態が良くなってきたという方が大半です。 「入れ歯のケアをしたことがないのでやり方がわからない」という方もいらっしゃるのですが、洗浄剤やブラシを使って、このようにお手入れするんですよとお伝えすると、「知りませんでした!これからやってみます!」と反応がいいので、こちらもうれしいですね。

chapter 4

職人気質の「口の大工」
としてこれからも

先生のバックボーンについても、お聞きしてもよいでしょうか。
うちは実家が新宿区早稲田鶴巻町で、祖父・父と代々歯科医院をやっていました。
祖父は熊本出身ですが、上京して歯科で丁稚奉公して免許をとり、青島(中国)で開業するなど、当時は羽振りが良かったようです。
父は6人兄弟の一番上で、自分の意志とは反して家業を継いだせいか、長男の私には自由にさせてくれましたね。
だから自分でいうのもなんですが、おぼっちゃん育ちの世間知らず(笑)。祖父や父のように歯科医師にはなったものの、バリバリ稼ぐというよりは、自分らしい生き方を模索しながら、フーテンの寅さんのように寄り道ばかりしてきましたので、人生経験だけはあると自負しています(笑)。
恵まれたお育ちでありながら、独自の道を進んでこられたのですね。
先生は小さい頃から、歯科医師をめざしていらっしゃったんですか?
「大きくなったら何になる?」って聞かれると、ねじり鉢巻きで、クギをくわえて家を建てる姿がかっこいいなと思って、よく「大工になりたい」と答えていましたね。
だから今は、さしずめ「口の大工」のようなもの。歯科医師には経営熱心な方も多いですが、私は自分の腕だけが頼りの職人気質ですね(笑)。
先生のお話を聞いていると、確かに江戸っ子の職人さんみたいな感じですね(笑)。では、プライベートのご様子もうかがってよいでしょうか。
学校が稲毛海岸の近くだったので、実はサーフィンがやりたくて研究室に残っていたようなものです(笑)。すべりものが好きで、スキーやスノーボードもよくやっていました。
タバコをやめようと30代前半でマラソンを始めて、ハワイのホノルルマラソン、オーストラリアのゴールドコーストマラソン、ロサンゼルスマラソン、北京マラソン…と年間8試合ぐらい出ていた時期もあります。2006年のホノルルマラソンでは、3時間7分を記録、168番までいきました。
ここ数年は、子どもたちと一緒に高尾山に登ったのがきっかけで、奥高尾、相模原の大山、丹沢などの山を走る「トレイルラン」のレースに出ています。普段は皇居のまわりを4~8周ぐらい走っていますね。
最近はマラソンや登山が流行っているので、同じ趣味の患者さんとも話が合いそうですね。では最後に、患者さんにメッセージをお願いできますでしょうか。
やはり、人間にとって一番は食べること。それが満足にできないと生活が営めないわけですから、「まずは毎日のセルフケアで、自分の歯を大切に守りましょうね」ということをこれからも伝えていきたいと思います。私たちも一緒に伴走しますので、ぜひがんばって予防を続けていきましょう。

ほがらかな語り口で、ご自身のことを「私はお調子者のドラ息子なんですよ」とユーモアたっぷりにお話ししてくださった渡辺先生。見た目のソフトな印象とは異なり、人並みはずれたバイタリティの持ち主で、50代と思えないほどお声の印象が若いことに驚きました。
おっとりとしたお育ちの良さと、ワールドワイドな人生経験からくる大らかさ。自分に常に正直に生きてこられた飾らない雰囲気が、下町エリアの患者さんたちにも広く受け入れられているのかもしれません。

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