人からうつる歯周病。鍋料理でうつることもあります
2019年11月17日
こんにちは。
東京都江戸川区にある歯科医院、立川歯科医院 瑞江診療所です。
歯周病は、細菌によって発症する感染症です。多くの感染症と同様に、人から人へうつることがあります。
そう聞くと、知らず知らずのうちに、歯周病菌を人にうつしたり、うつされたりしているのではないかとドッと不安に襲われた方もいるかもしれませんね。
ここでは歯周病への感染を予防するために、気を付けたほうが良いことを紹介します。
お口の中には、身体に良い働きをする善玉菌をはじめとする菌が、常に存在しています。その数は、数百種類にものぼります。
歯周病の原因菌もそのひとつですが、生まれたての赤ちゃんはもちろん、18歳くらいまでは誰もが歯周病菌を持っていないといわれています。歯周病が加齢とともに増加することには、そういった理由があります。
では、歯周病菌はどこから来るのでしょうか。意外かもしれませんが、歯周病菌は人から人へうつっていきます。元々、菌をもたなかった人も、社会生活の中で人と触れ合ううちに歯周病菌をもつようになります。
歯周病菌は、インフルエンザなどの感染症のように空気中の飛沫からの感染はしません。唾液などから感染します。
例えば、大勢でつつく鍋料理や、ペットボトルの回し飲みなど。食事を一緒に取った人からうつることがあります。同じ食器やお箸を使うだけでもうつることがあるので、同じ鍋から食べていなくても、薬味の皿やしょうゆ皿が原因になることも皆無とはいえません。
菜箸やトングを使って副菜を取り分けただけでも感染することがあります。フォークやスプーンを使いまわしたり、同じコップから飲んだり、といったダイレクトな行為までいかなくても感染するケースがあります。
つまり、どんなに注意していても日常生活を送る上で、歯周病菌を人から人へうつし、うつされることは避けられない運命というほかありません。健全な社会生活を送るほど、知らないうちに菌に侵されるリスクが高まるというわけです。
歯周病菌が体内に入ってくると、治療しても完全に駆除することはできません。
ただし、歯周病菌を減少させることはできます。歯周病菌を善玉菌に変え、お口の中の環境を改善すること。歯科医院で定期検診やメンテナンスを、毎日の歯磨きを正しく続けていけば、例え体内に歯周病を持っていたとしても、発症させないことはできるのです。
バランスの良い食生活・睡眠・運動など、生活習慣を整え、身体の免疫力を高めることも効果的です。
立川歯科医院 瑞江診療所では、予防歯科に力をいれています。
定期検診・メンテナンスの際には、患者さま一人ひとりのお口の特徴に合わせた「効果的な歯磨きの方法」をアドバイスいたします。
お口に適したケアを行って、歯周病を予防しましょう。